お嬢様と執事さん
ドキッとした
実は人付き合いとか苦手で、今まで浅く広くの関係ばかりだった
唯一友達と言えるのは幼なじみのアノ2人くらいだ
「あ~…私、前の学校でそんなに友達いなかったんだ
人見知りなのかな……」
嘘をつける訳もなくホントのことを白状した
連さんの反応が怖くて俯いてると
「そうでしたか。お嬢様はお優しい方ですから、英欄学園では仲の良いご学友が見つかるといいですね」
と優しく言ってくれた
その言葉に素直にうんっと頷いた
「まぁ仲の良い友達?みたいなのはいるんだけど友達っていうより……」
「親友、ですか?」
「ん~…それだとちょっとニュアンスが違うかな」
訳がわからないというように連さんは首を傾げる
その仕草が可愛くて思わずクスクスと笑ってしまった
「なんていうかね、気を使わなくていいの。自然に隣にいるのが当たり前のような関係」
「あぁ……それならなんとなく分かる気がします」