お嬢様と執事さん


たわいのない話をしているとお義兄さんが入ってきた


「おや?随分と仲良くなったんだね」


「お義兄さん、どうしたの?」


「明日のことでね。詳しいことは桐生から聞いたかな?」


「はい」


「明日挨拶に行くのも聞いたかな?」


「はい」


「そう。桐生、いい執事になったね」


「勿体無いお言葉でございます」


「ふふ、そうそう明日は桐生も一緒にくることも聞いた?」


「え?それはまだ……」


「影のように主と共に行動するのが執事の美学だからね」


「心得ております」


「そういうわけだから、遥ちゃん。今日は早めに休みなね?」


「わかりました」


ニコッと微笑んでお義兄さんは出て行った


「ひゃ~ドキドキする……」


「お嬢様ならすぐ学園長とも仲良くなれますよ」


「連さんは学園長を知ってるの?」


「一度お目にかかったことはございます」


「そう……」


「ご心配なさらなくとも大丈夫ですよ。とても優しそうな方でしたから」


びっくりした


なんで考えてたことが分かったんだろ……


連さんって凄い!






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