お嬢様と執事さん
「おい、連!」
休憩室で休んでいると後ろから声がした
声の主は同期で入った近藤壬晴《コンドウミハル》だ
「なんだよ」
「お前の主人すげぇ可愛いな!」
目をキラキラさせて話を続けてくる
「羨ましいよなぁ……」
「そうか?」
「そうだろ」
こいつは昔から気がおおくて年中無休で女に愛想を振りまいてる
「手出すなよ?」
「どうしようかな?すげぇ俺のタイプなんだけど」
挑発するように目を覗き込んでくる
「旦那様にまたたしなめられるぞ」
「肝に銘じるとするよ」
じゃあなと言って出て行った
なんだよ……
それにしてもお嬢様ってモテるな……
前の学校や友人関係ってどうなんだろうか……?
聞いてみるか……