お嬢様と執事さん
act2
いつもとは違う朝……
カーテンの隙間から温かい日差しが零れる
外から鳥のさえずりが聞こえる
んぅ~…起きなきゃ……
覚醒しつつある思考がまた眠りに落ちようとする
「お嬢様……お嬢様」
誰かの声が近くでする
ゆっくりと瞼を上げると連さんの顔が目に入った
「おはようございます。お目覚めの時間ですよ」
「ん…おはよう」
ムクリと体を起こす
その間に連さんはカーテンを開けてくれた
「本日の予定は英欄学園へのご挨拶のみです」
「うん……」
よく眠れたなぁと思いながら寝ぼけ眼の目を擦る
「制服を着用してから朝食に出向くようにと旦那様から事つかっております」
「はぁい」
連さんから制服を受け取り奥の部屋へ行く
制服に着替えて連さんの待つ部屋に行くと
連さんの他に知らない女の人がいた
「連さん?その人は……」
「彼女はメイドの橘です。お嬢様の身支度をお手伝いします」