お嬢様と執事さん


その後すぐに家に帰った


自分の部屋に着くとベットに横たわり目を瞑る


「お嬢様、お疲れでしょう。紅茶をご用意致しました」


……いい香り


香りに誘われムクリと体を起こす


「どうぞ」


「…頂きます」


コクッ


ふぁ~…落ち着く


……チャリーン


「ん?なんの音?」


「私には何も聞こえませんでしたが」


「鈴の音が聞こえたの」


立ち上がりテラスへ向かう



チャリーン



ほら、やっぱり聞こえた

下を見下ろすと子猫が横たわっている

風に揺れ耳についてる鈴が鳴る


「連さん、子猫が……」


「どう致しますか?」


「取りに行く!」


「お嬢様!」


連さんの声を振り切り部屋を飛び出した






< 21 / 95 >

この作品をシェア

pagetop