お嬢様と執事さん
その後すぐに家に帰った
自分の部屋に着くとベットに横たわり目を瞑る
「お嬢様、お疲れでしょう。紅茶をご用意致しました」
……いい香り
香りに誘われムクリと体を起こす
「どうぞ」
「…頂きます」
コクッ
ふぁ~…落ち着く
……チャリーン
「ん?なんの音?」
「私には何も聞こえませんでしたが」
「鈴の音が聞こえたの」
立ち上がりテラスへ向かう
チャリーン
ほら、やっぱり聞こえた
下を見下ろすと子猫が横たわっている
風に揺れ耳についてる鈴が鳴る
「連さん、子猫が……」
「どう致しますか?」
「取りに行く!」
「お嬢様!」
連さんの声を振り切り部屋を飛び出した