お嬢様と執事さん


慣れた手つきで素早く治療していく連さん

その素早さに見とれてしまった


「足の怪我がヒドいようですが、一週間ほどすれば歩けるようになりますよ」


「良かったぁ」


胸をなで下ろす


「お嬢様、子猫の名前をお決めになったらいかがですか?」


「名前かぁ……」


う~んと唸って考える

そんな私を見て愛おしそうに微笑んでいる連さんには気づかずに


「じゃあチャチャ!」


「可愛らしいお名前ですね」


「義兄さんが許してくれるといいな…」


「きっと大丈夫ですよ。旦那様は動物も大好きな筈ですし」


「兎に角(トニカク)義兄さんのとこに行こう!」


義兄さんの部屋にチャチャを連れて行くことにした
……もちろん連さんを先頭にね






< 24 / 95 >

この作品をシェア

pagetop