お嬢様と執事さん
慣れた手つきで素早く治療していく連さん
その素早さに見とれてしまった
「足の怪我がヒドいようですが、一週間ほどすれば歩けるようになりますよ」
「良かったぁ」
胸をなで下ろす
「お嬢様、子猫の名前をお決めになったらいかがですか?」
「名前かぁ……」
う~んと唸って考える
そんな私を見て愛おしそうに微笑んでいる連さんには気づかずに
「じゃあチャチャ!」
「可愛らしいお名前ですね」
「義兄さんが許してくれるといいな…」
「きっと大丈夫ですよ。旦那様は動物も大好きな筈ですし」
「兎に角(トニカク)義兄さんのとこに行こう!」
義兄さんの部屋にチャチャを連れて行くことにした
……もちろん連さんを先頭にね