お嬢様と執事さん
そう言って連さんはクローゼットから英欄学園の制服を取り出した
「お嬢様」
「あ、はい?」
「こちらが制服になります
奥のお部屋でお着替えください」
「わかった」
制服を受け取り、奥の部屋に移動するとそこには大きな鏡のついたシンクに
ゆったりとくつろげるような湯船があった
部屋の中に部屋があるなんて……
関心しながら身につけている服を脱ぎ捨て
真新しい制服に着替えた
鏡に自分の姿を映し出してみると
あまりにもお嬢様には見えなかった
私には似合わないよ…
「お嬢様?」
「ん~?」
「お着替えになりましたか?」
「うん」
「拝見させて頂いても宜しいでしょうか?」
「ぇ……?いいけど…」
「失礼します」
「ど、かな?」
「とてもお似合いですよ
英欄学園のお嬢様方の中でも一番お似合いです」
優しく微笑まれ照れ恥ずかしくなり
「誉めすぎだよ///」
連さんの腕を軽く叩く
「そんなことございません
思ったことを口にしたまでです
それよりお嬢様」
「ん?」
「制服にこのバッチをお付けください」
渡されたのは黄色い石が埋め込まれたバッチ