お嬢様と執事さん


「英欄学園では埋め込まれている宝石でランクが決まります
ランクは全部で三つ……
一番下のランクがルビー
その上がイエロートパーズ
一番上がサファイアになります」


「じゃあこれはトパーズ?」


「はい。サファイアランクは生徒会長ただ一人です
上のランクに上がるには成績やコンクールに入賞しポイントを稼ぐことで上に上がることが出来ます」


「ランクって最初から決まってるの?」


「はい。入学する際に学園援助として寄付した金額により決まります
子会社のお嬢様方は殆どがルビーです」


「そうなんだ……」


「ランクによって待遇も違います」


「待遇?」


「はい。ルビーランクのお嬢様方はトパーズより上のランクのお嬢様方の為に道を空けたり
優先順位が先になります」


「変わってるのね…」


「変わってる?」


「だって普通なら生徒には平等でしょう?
それなのに優先順位が決まってるなんて……」


「……お嬢様はお優しいのですね」


「そうかな?」


「はい」


またしてもニッコリと微笑まれてしまった///






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