僕は君の虜~甘め短編集~



雰囲気が悪くなったので、考えてるとある事を思い出した



「はい、新作のホラー小説」


「新作?」



あ、しゃべった


「僕が頼んでおいたの、そろそろあれ読み終わるだろうと思って」



はいと僕は渡す


「あ…ありがとうございます」


雪那ちゃんは僕にお礼を言う


お礼なんていいのに


僕が欲しいのは



「どーいたしまして、お礼は雪那ちゃんとのデート権でいいよ」


「いやです!!」



あらら、即答だ


「…ストレートだなぁ」


僕を傷つけた罰


さて


どうやって意地悪をしてやろう?



ふむと考え込む





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