僕は君の虜~甘め短編集~



つらい


胸が痛む



彼女を傷つけてしまった


実際僕は運動は得意じゃない


だからすぐには君に追いつけない


それがもどかしくて



くっと毒づく



さすがの僕でも


こんな時に余裕ぶるのは無理で、もう必死で走った



どれだけ走っただろう


はぁはぁと肩で息をする


ずっと先を見ると、雪那ちゃんがいた


「雪那ちゃ……」



声をかけようとするけど、雪那ちゃんの隣りにいるもう一人の存在に気付く






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