僕は君の虜~甘め短編集~

少女サイド







覚えておいて



雅紀の言葉が頭から離れない


昨日の出来事が、今起こっているかのように感じられる



しかも…要先輩に会いにくい


私、勝手に思い込んじゃって…自分自身に自惚れてた


それにあんな態度もとっちゃったし



はぁ、となるべく短く溜め息を吐く


「雪ちゃん?」


「っ雅紀!!!」


後ろから声がしたので慌てて振り返ると、雅紀がいた


「溜め息吐いてどうしたの…?」





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