僕は君の虜~甘め短編集~
「…。」
あれ?
黙り込んじゃった?
不安が募り、嫌な展開を予想してしまう
そしてその予感は見事的中
「他の方を誘って下さい。
私…もう辛いの。
今後一切関わらないで下さい。」
そういい残して、走り去る雪那ちゃん
「バカだね、先輩。」
怒気を孕んだ声で、あの男の子が僕に言い残して彼も去って行った
関わらないで?
僕が、君に?
ぶわっと、今までに感じた事のない絶望感
頭の中が真っ黒に染まって…、考えてしまうのは君の笑顔だけで
「無理だよ…。」
僕は呟く