僕は君の虜~甘め短編集~
自分で感嘆なんかして、バカみたいだったけど話を続ける
「ごめんね、雪那ちゃん。
僕、しつこい男だから。
一回だけ…僕の話を聞いてくれる?」
もう、僕の話なんて聞きたくないかもしれない
もう、僕の声も聞きたくないかもしれない
でも、一回だけ
一回だけ話を聞いて?
「話したくないなら、聞いてくれるだけでもいいよ。」
黙っている雪那ちゃんに、僕は優しく話しかける
「僕が…雪那ちゃんを花火大会に誘ったの覚えてる?
あれ、僕は【雪那ちゃん】を誘ったんだからね。
他の人じゃなくて、雪那ちゃんを。」
言い訳に聞こえるかもしれないけど、これが僕の本音