僕は君の虜~甘め短編集~
「………。」
一瞬、黙った後に要先輩は言った
「それを僕に聞くの?
雪那ちゃんだって…、僕のとこに来てくれたじゃないか。
それと同じだよ。」
私と同じ?
「僕はね…君の事が…す…………。」
そこまで言って要先輩はまた黙り込む
「ああああっ!」
しかし、耳まで真っ赤になった要先輩は顔を勢いよくあげて恥ずかしそうに手の甲で顔を隠しながら言った
「僕は苦手なんだよ!
こんな風に自分から言うの!!」
「え…?」
「全く、雪那ちゃんが初めてだよ。
僕にこんな事言わせるのは!」
そう言ってコホンと咳き込む
「好きだよ、雪那ちゃんが。
誰よりも、君だけが大好きだ。」