僕は君の虜~甘め短編集~




いつもの余裕ぶった表情はなくて


要先輩の全てがさらけ出されているようで


私まで真っ赤になる



「…返事は?」


要先輩がおずおずと聞いてくる


「私も…私も大好きです!
要先輩。」


私が言うと要先輩はまた机に突っ伏した


「僕…意地悪だよ?」


「はい、わかってます。」


「格好つけだよ?」


「はい、それも知ってます。」


「独占欲…強いよ?」


「はい!
全部ひっくるめて、要先輩ですよ?
私はそんな要先輩が好きなんです。」


私はそう言って微笑む



すると要先輩は


「負けたよ。」


と言って、私の唇にキスをする


「でも、選んだからには覚悟しててね?」


また意地悪そうな笑みを浮かべて、こんどは熱い溶けるようなキスをした



深く、深く




< 65 / 67 >

この作品をシェア

pagetop