桜が咲いたら
2章

ワガママ

またつまらない

日々が始まっていく。

ただ、違うこと

あいつがいる。

食事の時間。

誰かが部屋に入ってきた。

「飯」

「そこ置いといてください」

「はい」

男の声だった。

誰だよ……

10分ぐらい経ったとき

違和感を感じた。

視線を感じる。

振り向くと

彼がいた。

「何してんですか?」

「え~…食べるのまってる」

「出てってください」

冷たく言い放すあたしに対して

彼は笑顔で

「ダメだよ~キミが食べるまで待ってる」

そう言った。

「そうですか」

あたしは

そう言うと立ち上がって

「それ、処分してください」

部屋を出た。
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