桜が咲いたら
「有香…久し振り」

「久し振り……」

久し振りどころじゃない。

もう、1年以上会ってない。

「あら~若いお医者さん」

お母さんは、剛にベタベタしてる。

スッゴくウザいっ!!

これは…嫉妬なのかな?

「あー…すみません…他に用事があるので…」

そう言って剛は、部屋から出て行った。

…告白の答えは?

「何しに来たの?」

「何って…お見舞いよ~」

お母さんは、笑って言っている。

「1年以上も来なかったくせに?」

「それは…お母さんだって忙しいのよ!」

「あっそ…もう帰ってくれるかな?」

あたしは、邪魔だと思った。

もう早く帰ってほしい。

「何よそれ…あっそうだ」

あたしは、無視した。

本当にウザいから。

「今から、先生とお話ししてくるから待っててね~」

手をひらひらさせながら、部屋を出て行く

母の姿に

イライラする。

この気持ちが

心臓の寿命を短くする。

ストレスが…心臓に負担がかかる。

…ような気がするだけだけど…
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