桜が咲いたら

剛は、泣き崩れるあたしを

黙ってみていた。

何も言えなかったんだと思う。

それは…

しょうがない。

でも…

優しい言葉が欲しかった。

剛の優しい笑顔が欲しかった。

剛の

愛が欲しかった。

あたしのことを

愛してほしかったよ……
< 28 / 50 >

この作品をシェア

pagetop