桜が咲いたら
「ありがと…」

あたしは、剛にお礼を言って

ベットに潜った。

「いいよ」

剛の笑顔が

たまらなく嬉しい。

「あっ…あとで、手術の話があるから…」

剛はそう言って部屋を出て行った。







―――――手術?

忘れてた……









もうすぐ


死ぬのかな?



もうすぐ


長く生きられる希望が来るのかな?





どちらにしても



あたしは、未来を想像したくないよ。




手術…



怖いよ。
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