運命 桜散る頃に
満咲と霧恵が怜斗の処へ行くと、怜斗はちょうど帰ろうとしているところだった

「怜斗!」

満咲は怜斗を見つけると大きな声で名前を呼んだ

怜斗はそれに気づきまっすぐに満咲の元へと来た

しかしその隣にいる霧恵に気づき眉間にしわが寄った

「こらっ そんな顔しないの!
霧恵さんに何かひどいこと言ったでしょ
謝って」

満咲がそう言うと霧恵はつらそうな顔になった

「は?こいつはお前にあんなことを言ったんだぞ?!」

怜斗は謝ることを拒否した

怜斗のその言葉に霧恵はうつむいた

「いいから 謝って」

満咲はそう言った


いい…?

そんなわけない

近くにいた俺には隠せない

満咲 お前はまた

一人で泣くんだろ?





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