運命 桜散る頃に
「怜 誤って」


満咲は再びそう言った


怜斗はその言葉を聞くと霧恵に向かって言った


「悪かったよ」


「え…別に」


怜斗が謝ったことに驚きと嬉しさを感じながら霧恵は必死に言葉を発した


その様子を満咲は嬉しそうに見つめていた


「ねえ怜斗 一緒に帰ろ?」


「あぁ」


満咲がそう聞くと怜斗は短く答えた


怜斗は分かっていたのだが霧恵には分からなかったらしく霧恵は踵を返そうとした


「もちろん霧恵さんもですよ?」


霧恵が帰ろうとしたので満咲はひしぎそうに聞いた

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