運命 桜散る頃に
どこ行くんだろう


満咲はそう思いながら周りを見回していた


今3人が歩いているところはおしゃれな店が立ち並んでいた


満咲は小さい頃から友達もいなかったしほとんど病院にいたようなものだったのでこんな場所には着た記憶がなかった


買い物も近場でしていたし、来たとしても幼いころで記憶には残っていない


「満咲ちゃん?なんか珍しいものでもあったの~?」


いきなり霧恵に話しかけられて少し驚いたが満咲はいえと小さくつぶやいて微笑んだ


「あんまり買い物とかに来たことがなかったので」


「えっ!? じゃぁブランド品とか買ってないの!?」


「はい あまり興味もないし…」


「そっか ちょっと楽しみかも」


そう言った霧恵のつぶやきは誰にも聞きとられていなかった
< 23 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop