運命 桜散る頃に
満咲は二人が見えなくなると教室へ行こうと足を進めた

人が多かったためできるだけ注意して歩いていたが満咲は何かにぶつかりバランスを崩した

満咲が倒れる前にぶつかった相手が満咲の手を引いた

「っと悪い 大丈夫か?」

満咲はどこか聞いたことのある声にぶつかった相手を見上げた

そしてその男を見てやっぱり…と小さくつぶやいた

「み…満咲か??」

私がぶつかった相手は私の幼馴染、水城怜斗だった

「うん でも怜ってここの高校だったの?」

そう言えば怜がどこの高校か聞いたことなかった、と満咲は思った

「あぁ まあな
でもお前もこの高校に入るとは思ってなかった」

「私だって入学した高校に怜がいるなんて思ってなかった」

怜斗がそう言うと満咲も言い返した


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