運命 桜散る頃に
「ある夫婦に…子供ができたんです 女の子でした
二人はすごく喜んでたんです
そしてついに二人の子供は生まれました」



ここまではどこにでもあるような普通の話しだった



「でも……生まれた子供は不治の病に侵されていたんです
まったくといって良いほど治療の方法が見つかっていない
二人は医師にこう告げられました
お子さんは5年も生きられないと思います…と




それが……その子供が私なんです」


満咲が静かにそう告げると霧恵は、まぁ当然の反応だろうが、目を見開いて驚愕した


「え…嘘……」


「まぁ長生きはできないですけどそこまで病弱ってわけではないので普通に生活してますけどね」


にこっと優しく微笑んだ満咲に霧恵は言葉を詰まらせてしまった


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