運命 桜散る頃に
「ほら、早く行きなって」


霧恵はそう言いながら、満咲の肩を押した


「えっ じゃ…じゃぁ行ってきます」


満咲が戸惑いがちにそう言うと、霧恵は満足そうに笑った


笑顔の霧恵に見送られながら、満咲は怜斗いるであろう教室に向かった


「え…怜…?」


それを見た瞬間、満咲は固まった


怜斗が執事の格好をして、接客をしているのだ



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