運命 桜散る頃に
「うるせぇ 良いんだよ」


怜斗はそう言うと、お化け屋敷の中に足早に進んだ


「行ってらっしゃーい」


霧恵は笑顔で二人を見送った


薄暗い教室で、二人は脅かしにも反応せず静かに進んでいた


「よく出来てるね」


「本当だな」


そんな会話をする中、もう出口が見え始めた


「おっかえり~二人とも」


語尾に音符をつけて、あらかじめ出口で待っていた霧恵はそう言った
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