運命 桜散る頃に
二人は一度お化け屋敷に目を向け、その後に顔を見合わせた


「入ってく?」


先に口を開いたのは満咲だった


別にお化け屋敷が怖いわけでも嫌いな訳でもなかったので、二人はゆっくりと歩き出した




中は薄暗く、気味の悪い程しんとしていた


ペタペタという音が後ろから近づいてきた


二人の足は自然と早足になる


音が聞こえなくなった、と思った瞬間


「ひゃっ」


「うわっ」


二人は同時に声を上げた
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