運命 桜散る頃に
……今年もまた…桜が咲いた……
満咲の体から伸びる、無数のコード…機械…
真っ白なその空間に虚しくピッピッピッ…という機械音が響いていた
まるで、満咲が生きていることを知らせるかのように……
視界がぼやけるー…
音が遠ざかっていくー…
手足の感覚が消えていくー…
開け放たれた窓から桜が見える
お母さん…ごめんね
約束守れなくて、卒業できなくて
ありがとう
楽しかった
言いたいことはたくさんある