ナミダの記憶
「いや…もうすぐ愛里も木下愛里(キノシタアイリ)じゃなくなるんだなぁと思って」

「え…どうゆう事?」

鈍感なアタシわその言葉の意味がよく分からなかった。


「だからっ!俺達は結婚するだろ?だから愛里は沢田愛里になるって事っ!」


照れ笑いをする広也を見ていると、アタシまで照れてしまう。

「〜もうっ!行こうよっ!///」

「そうだなっ///」

だんだん恥ずかしくなって来たアタシは出発を急かした。





広也の運転するバイクはスピードが調度良くて風が気持ち良い。

でももうすこしスピードを出してもいいぐらい。
「ねぇ広也。もうちょっとスピード出さないの?」

「愛里が後ろに乗ってるからあまりスピード出したくねぇんだよ!事故したらイヤだしなっ」


こうゆうさり気ない優しさが嬉しい…。

アタシは広也の背中にギュッと抱き付いた。
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