ナミダの記憶
悲劇の悪夢
……どれくらい走っただろう…。
大きな交差点に出た。
そこでアタシ達は信号待ちをしていた。
ドッドッドッ…
エンジン音も慣れて、広也の温かい背中に抱き付いていた。
信号が青になり、広也がバイクを走り出した。
広也は、右折しようとハンドルを右に向けた…その時だった。
キキーーーーッッ
―――ドンッッ
なにがなんだか分からなかった。
目の前が真っ暗で何も見えない。
だんだん、遠ざかる意識の中、聞こえたのは…救急車のサイレンと、人の叫ぶ声だけだった…。
大きな交差点に出た。
そこでアタシ達は信号待ちをしていた。
ドッドッドッ…
エンジン音も慣れて、広也の温かい背中に抱き付いていた。
信号が青になり、広也がバイクを走り出した。
広也は、右折しようとハンドルを右に向けた…その時だった。
キキーーーーッッ
―――ドンッッ
なにがなんだか分からなかった。
目の前が真っ暗で何も見えない。
だんだん、遠ざかる意識の中、聞こえたのは…救急車のサイレンと、人の叫ぶ声だけだった…。