小さな恋
……



ドンドンドン
部屋のドアが母親によって乱暴に叩かれる


「雄太〜
起きなさい!あんた今日入学式でしょ!」



「っもううるせぇなー」
雄太は眠りを邪魔した親に怒鳴りながらもベットをでる


ふいに時計を見た
「やっべ…もうこんな時間じゃん…」
雄太は大急ぎで学校に行く準備を始めた


自慢じゃないが雄太は中学から遅刻の常習犯だ


手慣れた手つきで準備を素早く終わらせて髪をセットしだした


「あ〜
かぁさん今日朝飯いらねーから」
とだけ行ってダッシュで家をとびだした


「あんた車には気をつけなさいよ」

後ろで母親がなんか行ってるがそんなのは気にしない



信号なんておかまいなしにダッシュでチャリを飛ばした




そしてなんとか学校に到着

「ヨッシャ
ぎりぎりセーフじゃん」


バシッ

雄太はふいに頭を叩かれた

「バーカ!!間に合ってねぇよ」
いきなり頭を叩いたやつは水越太一だ

こいつは名前が近いのもあって中学の親友で同じ高校に来たやつだった


「お前もう入学式終わったぞ、何回遅刻すれば気がすむんだよー」
と言いながら再び頭を叩いた


「いってぇなー
遅刻したからってなんでお前にたたかれねぇといけねぇんだよ」

と太一を叩こうとするがさらっとよけられる

太一は満面の笑みで
「今からクラス発表らしいから行こうぜ〜」


「くっそー
ちょっと待てよー」


二人してクラスを見に行った

「水谷水谷っと
太一お前同じクラスじゃん」

「まじか〜
めっちゃショックやわ」
うなだれる太一を叩こうとするがまたよけられる

太一はまたもや満面の笑みを浮かべた
「お前のパンチなんかに当たるか
それよかクラス行こうぜ」



クラスについたが入った瞬間ひときわ目立つ子がいた


髪は金髪で化粧はケバい…


「なんだよあのヤンキー」
雄太はボソッと太一につぶやいた

「あーゆーのは関わらないのが1番だ」

そう言って二人は席についた
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