【短】ハピネス
「そうかなぁ。だって、お昼まではフツーだったでしょ?何をそんな急にオチてるの?」



「うん…。でも、本当に何でもない。不安定なのは、最近ずっとだし。明日にはまた元気になるから。」



「アタシ、ユキくんと映画行くのやめようかな。何かいつもの調子で軽くOKして盛り上がっちゃったけど、考えてみたらサヤは嫌だよね…。ごめん、すぐ気付かなくて。」



「えぇ?!チガウよ!ってゆ〜か、そんなごめんも何も。…アタシは全然平気だから。ユキ、行く気満々だったし、むしろ行ってあげて?」



「サヤは、それで本当にヘーキ?」



「うん。今はもう裕紀とはトモダチだもん。アタシにはミヤってダーリンがいるし。」



「…そっか。サヤがそう言うなら、大丈夫かな。ミヤくんとは、順調?」



「うん!今日も、これからデートだよ〜。」



アタシは出来る限り明るく振る舞って言う。



「それはご馳走さま〜。んじゃ、アタシは部活に行くかぁ。」



取調べは終了したらしく、日奈子は席を立つ。
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