【短】ハピネス
揺れる、

コイとアイ〜ミヤver.1〜

ガチャリ、とドアノブが回る音。



「ミヤ、おつかれ〜!」



「うわっ!ビックリした〜!!何?何で?」



いきなりドアの前に飛び出したアタシに、都は驚いて一歩飛び退く。



「迎えに来たよ〜。」


1秒でも早く会いたいって思ったら我慢出来なくて、都のバイト先の裏口で待ち伏せていた。



「も〜、マジでびっくりした。どこでもドアかと思ったよ。」



「じゃあ、ピンクに塗っとけば良かったね?」


「昨晩に引き続き突撃訪問。…さてはモテまくりな俺が心配でガサ入れか〜?」



「そうそう。アタシは何番目の女〜?って。」


「いや、何番目もなにも。そんなにモテるならサヤと付き合わないし。」



「ちょっと…どーゆー意味〜?」



「俺はモテ系男子として青春謳歌する!」



都はそう言って、左手を腰にあて、右手人差し指で前方を指差し、不敵な笑みを浮かべる。



何なの?その一昔前の戦隊ヒーローみたいなポーズは。
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