【短】ハピネス
しばらく無言のアタシに気付いて、日奈子が手元のCDを覗き込む。
「シアンて、サヤが好きなあのシアン?」
「うんうん。しかもね、このアルバムはメジャーデビュー前に出したから枚数も少ないし、あんまり流通してなくて。CD屋さんに聞いても、多分取り寄せとかも無理だろうって言われて。中古で手に入ればラッキーかな、ぐらいであきらめ半分だったのに〜!しかも未開封の新品だよ!!」
アタシが大興奮で一気に捲し立てるのを唖然として見ていた日奈子は、勢いで喋りすぎて思わず息切れしてるアタシに爆笑して言う。
「落ち着け、落ち着けサヤ〜。」
まだ興奮ぎみのアタシの顔を覗き込んで、日奈子は言う。
「嬉しいよね、そーゆーの。揺れない?」
「揺れるって?」
「元彼ユキくんと今彼ミヤくんで、気持ちが。」
「う〜ん…。ちょっとは揺れる、かも。でも、ユキはもうアタシに恋愛感情ないから。
今はミヤの方が大事。」
「シアンて、サヤが好きなあのシアン?」
「うんうん。しかもね、このアルバムはメジャーデビュー前に出したから枚数も少ないし、あんまり流通してなくて。CD屋さんに聞いても、多分取り寄せとかも無理だろうって言われて。中古で手に入ればラッキーかな、ぐらいであきらめ半分だったのに〜!しかも未開封の新品だよ!!」
アタシが大興奮で一気に捲し立てるのを唖然として見ていた日奈子は、勢いで喋りすぎて思わず息切れしてるアタシに爆笑して言う。
「落ち着け、落ち着けサヤ〜。」
まだ興奮ぎみのアタシの顔を覗き込んで、日奈子は言う。
「嬉しいよね、そーゆーの。揺れない?」
「揺れるって?」
「元彼ユキくんと今彼ミヤくんで、気持ちが。」
「う〜ん…。ちょっとは揺れる、かも。でも、ユキはもうアタシに恋愛感情ないから。
今はミヤの方が大事。」