ずっと片想い〜先生…あなたに〜
―――――
――――――――…。
♪〜♪♪

「先生?」

『あぁ、お前やっぱり電話くんねーなぁ?』


「だって春休みって奥さんも子供も居るじゃん?
掛けにくいし…。」


『お前ずっと言ってるな。
サユ、3年になっても幹太と同じクラスだといいなぁ。』



もう知ってるよ。

幹太も有も同じです。


そして神谷真くん。
アナタもね。


「うんー、そうだねぇ。」

『って奈保から聞いて知ってるんだろ?』


今…

ニヤって笑う先生の顔が頭に浮かんだ。


「うぁ?え?なんで?
イヤっ、し、知らない。」

『ハイハイ、動揺しまくり!バレー部の奴ら毎年、春休みには先生の机を漁ってクラス表を探すんだって。だから春休みには大事な物は机に入れない事って赴任した時に教えてもらったんだよ。』


はい?
先生達みんな承知の上なの?何だそりゃ…。

じゃ、宝探し的な?


「じゃぁ、机に入れなきゃいいじゃん?」


『と、俺も思うんだけど、先生達の優しさ?かな?
始業式の日に張り出されてるの見るのがいいのにな!』


奈保…?

あんた体育教師の手のひらで踊らされてるよ………。





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