ずっと片想い〜先生…あなたに〜
教官室に行く途中にある自販機で幹太がレモンティーを2つ買って、中庭を指差した。


話があるんだ。

幹太の横を歩いて中庭のベンチに座る。


「ほれっ!」


「ありがとっ。」


「ウチの高校って桜ないよなーって今更か?」


「うん。今更…。
ってさっきHRで同じ事考えてたんだけどね?」


「マジで?」


幹太と並んでレモンティーを飲みながら話す。


「レモンティーとも少しの間、お別れだな…。」


「だね。」

ウチの高校、

ホットの時期にはあるレモンティーが、
アイスの時期になると姿を消す…。

納得いかないまま、また別れの季節がやってくる。


幹太と先生にお願いしに行った事もあったよね。

『夏場もアイスレモンティー置いてくれるように業者さんに言って下さい』って。







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