ずっと片想い〜先生…あなたに〜
近づいたと思ったら離れてく。

こんな事を何度繰り返した…?


「ねぇ?
机の上に貼ってくれたプリクラ…。あれ何で貼ったの?」


「何でって、ほら、
大事な生徒達のプリクラだし。当然、貼るだろ!」


「そっか…。」


「「……………。」」


「でも、ごめんな?隅っこの方にしか貼れなくてさ…。」


「うぅん。」


「ほら。村田の爺さんがさ…。うるさいんだよ。
“特定の生徒とはぁ”とかなんとか言って。」



村田の爺さん…。


「貼ってくれなくても
良かったのに…。」


「え?何?」

小さな声で言ったから
先生には聞こえなかった。

「貼ってくれて、ありがと!」








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