ずっと片想い〜先生…あなたに〜
えーっと…。
携帯を取り出してボタンを押す。

ピッピッピッ

プルル…プルル…

『ハイ!神谷デス!』

小さい女の子の声。

「あ!あのっ、私、〇〇高校の中川と言います。神谷先生はいらっしゃいますか?」


『えっとぉ、先生ってどっちぃ?』

「え…?○○高校の神谷先生、あ!お父さん!お父さんは今いらっしゃいますか?」


『チョット待って!』


“お父さぁん!電話ぁ!”

私、子供相手に緊張しまくりじゃん!!

…………???

あれ?

今どっちって言ったよね?
奥さんも先生って事?

『はい?』

電話に出てきたお父さん。

「先生ぇー!」

『は?サユ?あいつ中山って人からって言うから誰かと思ったよ。
どうした?何かあった?』

中川と中山…。
聞き間違えたか…。
神谷娘。


仕方ない。何言ってるか自分でもわかんなかったもんね…。

お父さんの方に取り次いでくれただけでも感謝!!





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