ずっと片想い〜先生…あなたに〜
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――――――――…。

トントン

「おはようございま…。」

「おはよ。昨日は間に合った?ホラ、鍵!」


「先生ぇ。うん、ギリギリセーフ!幹太かなり必死だったんだよ?私なんかそんな提出物があるなんて事も知らなかったんだけどね…。」


「頼むぜ?副委員長!」


「ね、先生?昨日電話に出たのって下の子?」


「うん。」


「ふーん、先生ってどっち?って聞かれてビックリした。」


「あぁ、ウチ奥さんも先生してるから…。」


「そっか。しっかりしてるんだね。」


自分から話題にしたくせに、これ以上は子供の話をする先生の顔は見たくないな…。


「っと、じゃ、行こうかな。最近調子悪いんだ。練習しなきゃ!」


ガチャっ

「あ、サユっ!」

ポン………

紙くずが飛んできた。









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