ずっと片想い〜先生…あなたに〜
幹太は私の話を聞き終えると、地面の砂に足で何かを書いてるみたいだった。


何も言わない幹太に
少し不安を感じて顔を覗いてみようとした時、

幹太は立ち上がり私の手を取って歩きだした。


「幹太?ちょっと!
どこ行くの?」


「…………。」


「幹太ってば!」


「いいから乗れっ!」


幹太に言われて幹太の自転車に乗る。



自転車に幹太と2人乗りをして来たのは、


“中川”の表札がかかる


私の家…。



「まだ帰りたくないんだけど…。幹太?ねぇって!」


きっと話を聞いて呆れたか嫌われたかしたんだろうな…。



幹太…

何も言わない。









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