ずっと片想い〜先生…あなたに〜
トボトボと幹太の横を歩きながら、2学期最後の委員会に向かう。


ガラガラっ。

「遅いっ!」

いつもと同じ…。
陸上部の子の隣で私と幹太に話し掛ける先生。

私の方は見てない…。


先生…。

私が迎えに行かなくても
ちゃんと来れるじゃん!


少し前なら言えてた
この言葉を今は心の中で小さく呟くしかない…。


先生が教壇に立ち、いつもの様に短い委員会が始まる。

私は…。
先生の声を聞かないよう
外の景色を見てボーッとする。


今年は有が受験生だからクリスマスパーティーは中止かな?

とか…。


正月は幹太が“彼氏”として我が家の鍋パーティーに来るんだけど…。

いつまで
この嘘は続けるんだ?

とか…。

考えてたら委員会は終わってた。










< 246 / 278 >

この作品をシェア

pagetop