ずっと片想い〜先生…あなたに〜
「よしっ!お前らいいぞ。後は俺がするから。」


「お先っすっ!」
「…………さよなら。」


ガラガラっ。

幹太と靴箱まで歩く。

「なぁ、紗由。
クレープ食べ行かない?」

「………ごめん。先に帰ってて?」


「ちょっ!紗由っ!」


ごめん…。
幹太。


でも、やっぱり…。


もしかしたら話せるの最後かもしれないから…。

バタバタ…。

もしかしたら、もう帰ってて誰も居ないかもしれない…。


でも、走る。
先生が居るかもしれない。ただそれだけ…。

ガラガラっ!

窓際の机に座り、外を眺めてた先生が驚いて私を見た。

「サユ?何?忘れ物?」


「あの…あのね、
話がしたい。最後かもしれないから…。ちゃんと話せるの…。駄目…かな?」








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