ずっと片想い〜先生…あなたに〜
家庭科の先生には申し訳ないけど…。
この時間を利用して、私は生まれて初めて好きな人に手紙を書いた。


キーンコーンカーンコーン

ろくに聞いていなかった授業が終わり、みんな教室に戻って行く。

私はみんなとは反対方向へ走る…。


着いたのは職員用の下駄箱。
先生の下駄箱の中。
いつも先生が履いてるナイキのスニーカーに…。

朝は素直に言えなかった私の思い。
先生に読んでもらいたくて……。
力一杯、手紙を押し込んだ。



“先生へ

番号ちゃんと登録したよ。先生が携帯の番号教えてくれるなんて思ってなかったから、ビックリした。

ありがとう。凄く嬉しい!
私が電話した時に誰かわかんなくて出てもらえなかったら悲しいから…。

090-####-#### サユ ”








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