ずっと片想い〜先生…あなたに〜
ブーブーブー

ポケットの中で震える携帯を取り出して見る。

着信中 神谷真


…え?
ウソっ!?


慌てて教室の隅まで移動して電話に出る。


「も、もしもしっ!」


『何だよ、そんなに張り切って出なくてもいいよ。
久しぶりだなぁ、毎日会ってたら少し会わないだけでも寂しいもんだな。元気か?』



“寂しい”
……………本当に?


「うん!元気!ビックリした、電話かけてきてくれるなんて思ってなかったから。」


『俺、ずっと待ってたのにサユ全然かけてくんねーじゃん。』


「用もないのに電話したら迷惑かと思って…。」


『迷惑なら番号教えないよ。』


ギャハハハハー!!

幹太達の笑い声が教室に響き渡った。

げっっ!!


福笑いしてやがる…。
アホガキめ…。








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