ずっと片想い〜先生…あなたに〜
本当に買い物がある訳でもないし、
それに慌てて飛び出したから財布を忘れた私は幹太の家に引き返す事にした。


ハァー。

吐く息は真っ白。寒い…。

♪〜♪♪


着信中 神谷真


「先生ぇー。ごめん。携帯カバンに入れたままで気づかなかった。」


『わりぃー。さっき家だったから煙草買いに行くって出てきたんだ。
ったく…人が何回電話しても出ねぇし、携帯の意味無いなぁ。』


「ごめん…。ごめんね。」

酔ってるせいか涙が出てきた。


わざわざ家を抜け出してまで電話をしてくれて…。
クリスマスの夜に先生と電話できるなんて…。









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