ずっと片想い〜先生…あなたに〜
バカじゃん…私。


先生が好きになってくれない事くらい解ってたじゃん?

それでも好きでいたかった…。


もう、先生は今までみたいに仲良くはしてくれないかもしれない。


私は近所迷惑なんて考えずに、その場にしゃがみこんで泣いた。


ただ泣いた…。


「オイ!酔っぱらい、何んで泣いてんだよ?」


「幹太ぁ?……ぷっ!」

見上げたら幹太の顔。

吐く息も真っ白になる程寒いのに幹太はロンT一枚で、足元は素足にサンダル。
それなのに首にはマフラーを巻いてた。


あまりにも間抜けな格好に笑いが込み上げる。

「何だテメェ、笑うな!」

「だって幹太の格好…ぷっ。」


「うるせぇ、お前が俺の足踏みながら部屋を飛び出したろ!奈保に聞いたらコンビニ行ったって聞いて、この辺暗いし一人じゃ危ねぇから慌てて追い掛けてきたんだそ?」







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