ずっと片想い〜先生…あなたに〜
幹太の家までの長くはない帰り道。
あまりの寒さに背中を丸めて歩く幹太が、急に立ち止まり言った。
「なぁ、紗由。
俺、お前が家を飛び出してスグに後を追ったんだ。
お前を見つけて声かけようとしたら、お前電話してて…。
立ち聞きなんてするつもりなかったけど、“先生”って聞こえてさ…。」
「……………。」
聞いたんだ。
「何かあったらヤバイと思って、紗由の姿は見えるように近くの公園にいたんだけど。ごめんな。
あっ!話は聞いてないからっ!」
「そんな必死に言わなくても…。
ありがとね。私こそ心配かけてごめんね。」
幹太はまた歩き出す。
ゆっくり、ゆっくり。
あまりの寒さに背中を丸めて歩く幹太が、急に立ち止まり言った。
「なぁ、紗由。
俺、お前が家を飛び出してスグに後を追ったんだ。
お前を見つけて声かけようとしたら、お前電話してて…。
立ち聞きなんてするつもりなかったけど、“先生”って聞こえてさ…。」
「……………。」
聞いたんだ。
「何かあったらヤバイと思って、紗由の姿は見えるように近くの公園にいたんだけど。ごめんな。
あっ!話は聞いてないからっ!」
「そんな必死に言わなくても…。
ありがとね。私こそ心配かけてごめんね。」
幹太はまた歩き出す。
ゆっくり、ゆっくり。