ずっと片想い〜先生…あなたに〜
ダム…ダム…ダム…

シュッ……ザッ……

シュートを打ってドアの方を見ると、先生はまだ同じ所に同じ格好でいた。


「先生、昼から部活?」


「あぁ。」


「そっか。
私は、帰るね。」


普段通りを心掛けて話し、ボールを片付けに用具室へ入ると、後ろから先生も入ってきた。



私は薄暗い用具室に先生と2人きりな事にドキドキ。

「昨日、ごめん。
俺…。最低だ。
ごめん…。ここに来れば、もしかしたらサユに会えるかもしれないと思って。」



「私もここに来れば会えるかもしれないと思って来た。私もごめん…。心配して電話たくさんくれたのにね。そりゃ生徒が男と女でお泊まり会するって聞いてて電話にも出なけりゃ教師としては気になるよね。」


出来るだけ自然に…。


“生徒”と“教師”を
強調して言った。








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