ずっと片想い〜先生…あなたに〜
この場の雰囲気に耐えられそうにない私。

もしまた笑って

“お前は可愛い大切な生徒だよ”

なんて言われたら…。


「私、そろそろ帰るね。
幹太の様子看に行かなきゃ…。」


「幹太がどうかした?」


「熱があるの。
そろそろ起きる頃だと思うから、なんか食べ物買って行こうかと思って。」


本当は先生に言う必要なんてなかった。

幹太の名前を出す必要はなかった。


私なら…。

今、好きとか言ってたのに違う奴の看病?

好きって、その程度のもんかって思う。

でも敢えて幹太の名前を出した。


先生は、私が幹太の看病したとこで興味はないかもしれないけど、


なんか悔しかったから。






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