ずっと片想い〜先生…あなたに〜
皆が出て行った後の教室で先生と2人、コーヒーとレモンティーを飲む。


「お前さ、もうちょい周りを確認してから携帯出せよ。俺じゃなかったら没収されてるぞ?」


「はいはい。」


「なんだ、その返事は!
携帯取られたら紗由に電話できなくなるだろ!」


「っ…………」


突然の嬉しい言葉に飲んでたレモンティを零しそうになる。


「戸締まりも、俺が手伝ってやるよ。」


「へ?先生が?何で?」


あ、今のは言い方が良くなかった…


「何だよ?俺と戸締まりしたくないの?」

…みたいです。


「嬉しいに決まってるじゃん!でも超がつく程の面倒臭がり君が何でまた?」


「面倒臭がり君?
だってサユは毎回迎えに来てくれてるだろ。
だから…、いいならやらねーけどな。」


「いやな訳なぁい!
嬉しいーっ!委員会の行きと帰り先生と一緒だっ!」

「そーか、そーか、
そんなに嬉しいか。可愛い奴め!」


嬉しいに決まってんじゃん!


あの冬休みの日から先生は少し優しくなって、
今までよりも私と2人で居るようになった気がする。


先生…。

先生は私の事どう思ってる?

私は…


「好きだよ先生…。」


「「…………。」」


「ありがとな。でも、それは…。
また卒業した時でも聞かせてな。」


フッて笑った先生は


「行くぞ!」って教室を出た。






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